2016年09月06日

書評『京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄』(評価変更!)

出張の友。
Scientific AmericanNational Geographic をもっとしっかりと読むために、その8。

短文系英文解釈:
京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄(エッセンス)
小倉 弘  おすすめ度★★☆☆☆

短文系英文解釈はすでに7冊やっているので、受験参考書はほぼ卒業でしょ? と思っていたのですが……、すみません。思いあがっていました。これは難しいうえに分量も多いです。全体として何がいいたいのかさっぱり……という課題文もしばしば。イメージとして、
『英文読解の技術 100』<『ライジング』<<『京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄』
1周めはおわりましたけど、復習にかなり時間がかかりそうです。
(追記)
→ 何回復習しても納得感がないので、ちょっと調べたらこんな記事がありました。
2002年度の京都大学の下線部訳について
※『京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄』では第1問の課題文です。
……というわけで、評価を大幅に下げました。

【取り組み方】
とりあえず「課題文126項目(複数の文章をあわせて1項目としているところが多いので、実質200問以上)」を4周+アルファ
※納得できるまでひたすら復習をくりかえす。
(追記)
→ 全体を1周以上はしていますけど、復習をやる気がなくなったので、途中でやめます。

【よいと思うところ】
●ほとんどの課題文が、日本一本格的な英文和訳問題を出題している京大の問題
さくいんがついている。

【悪いと思うところ】
一周するのが大変!
●難しさの原因が、読者の側ではなく、英文の側にある(文脈が不明、抽象的な文章だけで具体的説明がないなど)。それに対する解説がなにもない。
●やや誤植がめだつ(手元にあるのは初版)。
●音声がない。

【結論】
京大受験生以外には、時間のムダでしょう。

(おまけ)
京大新入生の TOEIC 平均点が600点(英検なら準一級にも届かない)くらいと聞きましたけど……。そのレベルでは、こんなに難しい問題をまともにできるはずがないと思います。まあ合格最低点をとるのは、そこまで難しくないんでしょうね。
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2016年08月31日

書評『ライジング英文解釈』

ひとり Virtual Summer Vacation 課題。
Scientific AmericanNational Geographic をもっとしっかりと読むために、その7。

短文系英文解釈:
『最高レベルの学力養成 ライジング英文解釈―英文構造を徹底理解』
望月 正道  おすすめ度★★★★☆

『英文読解の技術』シリーズが気に入らなかったので、口なおしにおなじ出版社(桐原書店)からの4冊目。ネットで書評をみて買ったんですけど、掘り出しものですよコレ! いったいどうして無名(絶版?)なんでしょう!?

【取り組み方】
とりあえず「例題(短いものからスタートして100問)」を3周+アルファ。はじめの3周は全例題の全文について、構文・単語・その他に疑問点がないかチェック。すこしでも疑問点があれば、下線をひいて「要復習」のマークをつける。解答例に疑問があるばあい、単語は英英辞典で確認する。
※4周目からは「要復習」の問題だけ。
※「要復習」の問題がなくなったら、次の本へ。

【よいと思うところ】
●4つの part にわかれていて、それぞれに特徴がある。
Part 1:and や but などの接続詞を中心に40題
Part 2:ふつうの英文解釈(関係詞・省略・倒置など)40題
Part 3:代名詞を中心に10題
Part 4:長めのパラグラフの理解の仕方を中心に10題
Part 2 以外では、他の本では軽視されている項目を多く扱っている。
(例)94題目のテーマは「相違点と共通点」、100題目は「the に注意!」
●やさしいものから難しいものへと順にならんでいる(一方、『ポレポレ』はランダムにならんでいる)。
●むずかしい問題でも単語はやさしいので、構文の把握に集中できる(一方、『英文読解の技術』シリーズは入門編ですら、単語がむずかしい)。
●簡潔ながらも(少なくとも私の)気になる点については、きちんと解説がある。

【悪いと思うところ】
手に入りにくい
●音声がない。

【結論】
前半は簡単で「いったいどこが最高レベル?」と思ったけど、後半は学ぶところが多かった。とはいえ、どうもまだ「仕上がった感」がないので、もう何冊かやってみるか?

(おまけ1)
古本で買ったんですけど、はじめの10題くらいまで書きこみがあって、あとはきれ〜いな状態でした。もったいないにゃー。

(おまけ2)
100題目の大阪大の問題(英文)に「毎年およそ 90 pounds の岩(隕石?)が火星から飛んできて地球にぶつかる」との記述あり。そんなわけないでしょーが! どうやって火星の重力圏を脱するわけ!!! Scientific American の一読者として、出題者に抗議しておきます。
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2016年08月18日

書評『英文解釈の技術 100』(追記あり)

ひとり Virtual Summer Vacation 課題。
Scientific AmericanNational Geographic をもっとしっかりと読むために、その6。

短文系英文解釈:
英文解釈の技術 100』杉野 隆、桑原 信淑  おすすめ度★★★☆☆

さて、地味な印象の『英文解釈の技術』シリーズの3冊目。レベルは上がってきました。『ポレポレ』のライオンマークとおなじ問題もチラホラ。現状の私にとってむずかしかったのは、10問くらい。……ですがやはり、ぱっとした印象がないですね。一応すみずみまで復習はいたしますけれど。

【取り組み方】
とりあえず「例題(短いもの100問)」を3周+アルファ。はじめの3周は全例題の全文について、構文・単語・その他に疑問点がないかチェック。すこしでも疑問点があれば、下線をひいて「要復習」のマークをつける。解答例に疑問があるばあい、単語は英英辞典で確認する。
※4周目からは「要復習」の問題だけ。
※短期記憶にならないよう、4周目からは日をあけて取り組む。
※「演習問題(おなじく100問)」には取り組まない。
※「要復習」の問題がなくなったら、次の本へ。

【よいと思うところ】
●レイアウトが一定で、見やすい。
●『ポレポレ』よりも例題の1題が短いので、むずかしいわりに、例題だけならわりと短時間で1周できる。
●音声つき!

【悪いと思うところ】
●著者の個性が感じられない
●よって、解説が印象にのこりにくい(印象にのこそうという工夫がみられない)。
●例題の見出しに「○○は〜と訳せ」などと書いてあって、その例題で考えるべきポイントが、ネタバレしているところが、たびたびある。
●シリーズ全体に言えるが、(構造ではなく)単語の和訳が素人っぽくて、かなり不自然なものがめだつ。
(例)80番:「金は……打ち延ばして1枚の薄板にすることができ、また、光が通り抜けるほど薄くなる。」
どう考えても、板のわけはなくて「金箔」のことだよね?
品詞分解や構造分析以外についての解説が(ほとんど)ない。
(追記)一方、『英文読解の原則 125』のなかには、「セミコロン;の意味」「where が対比を示すことがある」「同一表現を反復せず言い換える」「抽象から具体へ」のような原則もある。じっさいに英文雑誌を読むためには、こういう点も大切だと思う。

【結論】
可もなく、不可もなくという印象です。英文雑誌を読むための本とは、ちょっと違うような……。にたような本なら、『英文読解の原則 125』がいちばん勉強になった気がするにゃー。

(追記)ここまでは大学受験向けの英文解釈参考書(短文系)に取り組んでおりまして、納得できるまでもう少しつづけます。ただやはり、(英文雑誌を読むためには)単語と文法・構文を理解するだけでは足りません(=パラグラフ構成や筆者の意図などをつかむことが必要)。なので、別の角度から解説した本が必要でしょう。大学受験向けの英文解釈参考書(長文系)とか、実用向けの英文解釈参考書、解説のくわしい対訳本あたりかな? 
とうぜん並行して、Deliberate Learning(意図的な学習)とは無関係に、英文雑誌や書籍をどんどん読みすすめていきます。最近気にいっているのは、このシリーズ ↓ National Geographic Special Issues あまりむずかしくないので、とりあえず10冊(1000ページ)くらいは読みたいところです。
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2016年08月15日

書評『入門 英文解釈の技術 70』『基礎 英文解釈の技術 100』

世間では英文解釈や精読は、まったく流行っていないと思いますが……、ちょっとした空き時間に徹底的に復習をくりかえす読解ローラー作戦が習慣になりました。英文解釈マニアになってしまいそう。

Scientific AmericanNational Geographic をもっとしっかりと読むために、その5。

短文系英文解釈:
入門 英文解釈の技術 70
基礎 英文解釈の技術 100
桑原 信淑ほか おすすめ度★★★☆☆

さて現在は、地味な印象の『英文解釈の技術』シリーズの1冊目と2冊目。例題を1〜2周しただけなんですけど、なんか、ぱっとした印象がないですね。今年だけでもすでに4冊やっていて目新しさがないからかな?

【取り組み方】
とりあえず「例題(それぞれ70問、100問)」を3周+アルファの予定。「演習問題」がおなじ数だけあるんですが……、そこまではやる気がしないにゃー。
※「構文をとりちがえた」というのは、さすがにほとんどなくなってきました。

【よいと思うところ】
●レイアウトが一定で、見やすい。
●『ポレポレ』よりも例題の1題が短いので、例題だけならわりと簡単に1周できる。
●例題の長さやレベルが一定で、バラつきがない。
●音声つき!

【悪いと思うところ】
入門がやさしくない。おそらく『ポレポレ』のやさしい問題くらい。『基本はここだ』レベルではない!
(注)入門でもすべて入試問題からの引用。たとえ構文が簡単な問題でも、単語がむずかしい。
●そのため、入門と基礎のレベルがおなじに見える。2冊にわけている意味がない。
●つまり、(ある程度の力がないと)このシリーズからスタートすることはできない。
●品詞分解、構造分析以外についての解説が(ほとんど)ない。
●和訳が不自然というか素人っぽい。
●選ばれている英文の内容が古くさい。かといって、読ませる内容があるわけでもない。たんに古いだけ。
(テレビの影響とか、男女の役割とか……。)

【結論】
ここまでやってしまったので、のこりの1冊『英文解釈の技術 100』もやりますけどね。似たような本とくらべれば、『英文読解の原則 125』と『吉ゆうそうの英文読解 解テク101』のほうがいいでしょう。時間とやる気のある方の1冊目には、やはり『ビジュアル英文解釈』や『基礎英文問題精講』をおすすめしておきます。

大学受験用の英文解釈だけではものたりなくなってきましたので、行方昭夫先生の本(『英語の発想がよくわかる表現50』『解釈につよくなるための英文50』『英語のセンスを磨く 実践英語への誘い』など)も、ゆっくりと読みはじめています。
posted by a cat at 23:07| Comment(0) | Book Reviews | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月05日

書評『英文読解の原則 125』

Scientific American をもっとしっかりと読むために、その4。

短文系英文解釈:
英文読解の原則 125竹岡広信 おすすめ度★★★★☆

まずなによりも、一文一文を正確に読めるように! 前回の『吉ゆうそうの英文読解 解テク101』と似たような本ですが、比較のために読んでいます。例題を3周以上していますが、ん! コレけっこういいんじゃね? 吉ゆうそう先生、危うしって感じ。

【取り組み方】
とりあえず「例題(125問)」を3周+アルファ。「チャレンジ問題(例題よりも長くてむずかしそう)」がやはり125問あるんですが……、そこまでやるかどうかは悩んでいます。
※「構文を誤解した」とか「いや〜この原則は知らなかった」というのは、7〜8か所くらいかな?

【よいと思うところ】
●例題のはじめに「読解の原則」があり、その例題でみにつけるべきポイントがよくわかる。
●『ポレポレ』や『解テク101』よりも例題の1題が短いので、例題だけならわりと簡単に1周できる。……というか、1日で1周できた!(ただし「チャレンジ問題」までこなせば、けっこう大変。)
●『ポレポレ』や『解テク101』よりも、幅広いポイントを網羅している。
●音声つき!
●例題の文字がデカい!!(とっても目がわるいので、ありがたい……。)
●(他の著者とくらべて)和訳のまちがいが少ない(気がする)。
※基本的に、私は参考書の著者の語注は信用していません。疑問点はかならず英英辞典でたしかめます。(ふつうの本では)著者による和訳のまちがいを見つけることが、ときどきあります。

【悪いと思うところ】
例題の解説が簡潔すぎる。Diagram(構文の図解)はなく、和訳と少しの解説だけ。
関連事項の解説は豊富です。
●したがって、(ある程度の力がないと)この本からスタートすることはできない。
●読解の原則とうたってはいるが、たんなる和訳のコツみたいなものも多い。
(一方『ビジュアル英文解釈』には、本当に原則が書いてある!)

【結論】
『ポレポレ英文読解プロセス50』とくらべると、薄さ以外のあらゆる点でまさっていると思います。また、『吉ゆうそうの英文読解 解テク101』とは意外と内容がかぶっていないので、2冊目、3冊目としてオススメしておきます。著者によって力をいれているポイントがちがうので、何冊かやるのがいいと思います。

※時間とやる気のある方の1冊目には『ビジュアル英文解釈』や『基礎英文問題精講』がいいでしょう。
※自分が writing や speaking で使える構文はすらすら読めますから、英文解釈だけではなく、並行して例文をたくさん覚えていくのがよいでしょう。
※暗唱用には、おなじく竹岡広信先生の『よくばり英作文 生きた重要文例418で未来を拓け!』『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』がありますね。この2冊については、私はまだ取りくんでいませんので、効果は保障できませんが。

予備校系の英文解釈は、おなかが一杯になってきました。これがおわったら『日経サイエンスで鍛える科学英語』シリーズに挑戦しようかな?
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